iPod Classicをナビに接続して使っています。通常はエンジンを止めた所で曲が停止して、再度エンジンを掛けると続きから再生されるのですが、たまにリセットされて並びの一番最初の曲から再生される事があります。
とりあえず、バッテリーが弱っているのかと思い、バッテリー交換をしてみようと考えて情報を検索してみました。その際にiPod ClassicのHDDをSSDに交換して大容量化できるという情報を見つけてしまいました。大きな容量のiPodが出ないかと望んでいた自分にとっては電池交換よりもSSD交換の方に興味をそそられてしまいました。そこで、電池交換する時にケースを開けるならついでにSSDに交換してしまおうと考えました。
SSDへの交換はiPodの世代がポイントです
iPodには世代があります。自分が持っているiPod Classicは120GBのMB562J/Aと言うモデルで6世代となります。6世代のiPod ClassicはAppleのサイトで確認するとマイナーチェンジしているので4種類の番号が存在します。
SSDへの交換自体は6世代のどのモデルでも変換アダプターを間に挟む事で交換が可能ですが、調べていくと最終(Late 2009)の160GBモデル以外は128GB以上のSSDを接続しても128GBを超える領域は使えないらしい事が分かりました。(厳密には純正ファームでは使えない)と言う事は、自分が持っている120GBモデルは交換自体はできますが容量UPとはならないようです。
中古を買えば容量UPできそう。選択肢は2つ。
もう少し調べてみると5世代のiPod Classicなら容量制限がない事が分かりました。と言う事は、6世代の最終モデルか5世代モデルを入手できれば大容量化ができそうです。5世代も6世代もiPod Classicはすでに販売終了しているので、いずれにしても中古で手に入れるしかありません。
相場を調べてみました
中古を入手する方法はオークションか中古販売の通販などが考えられます。今現在の相場は以下の通りです。
オークション
- 5世代、5.5世代・・・6,000~10,000円
- 6世代(最終)・・・17,000~(50,000)円
中古販売
- 5世代、5.5世代・・・10,000円~
- 6世代(最終)・・・20,000~(50,000)円
5世代は結構リーズナブルな金額で入手できそうなので失敗しても被害が少なそうです。6世代は新品だと50,000円以上も普通にありますので、良いタイミングで掘り出し物を手に入れないと失敗した場合のダメージが大きそうです。
調べていく内にもう一つ情報を見つけました。5世代のiPod Classicは「音が良い」という評判らしいです。実際に聴いた事が無いので興味津々です。
変換アダプターが世代で違います
SSDに交換するにはいくつか方法があります。まず、iPod Classicに内蔵されているHDDは1.8インチのZIF接続という聞き慣れない物です。ZIFインターフェイスを持つSSDを購入するか、mSATA接続のSSDをZIFに変換するアダプターを間に挟む方法です。ZIFインターフェイスのSSDのラインナップはかなり少ないので、現在は値段のこなれたmSATA規格のSSDを変換アダプターを挟んで交換する方法が主流となっているようです。
5世代のiPod Classicなら入手が容易で安価なアダプターで交換できそうですが、6世代最終の場合はイギリスの業者から通販でアダプターを購入する必要がある事が分かりました。
また、分解作業も5世代の方が容易だと言う情報もありますし、5世代の中古を入手して交換するのが現実的な線ではないでしょうか。
まとめ
ここまで調べた事をまとめてみます。
必要な物
・iPod Classic
世代 | 容量 | 色 | モデルNo | 製品番号 | 容量上限 | 変換基板 | 落札相場 |
5世代 | 30GB | ホワイト | A1238:2005-10 | MA002J/A | なし | PA6007 | 6,000~ |
5世代 | 30GB | ブラック | A1238:2005-10 | MA146J/A | なし | PA6007 | 6,000~ |
5世代 | 60GB | ホワイト | A1238:2005-10 | MA003J/A | なし | PA6007 | 8,000~ |
5世代 | 60GB | ブラック | A1238:2005-10 | MA147J/A | なし | PA6007 | 8,000~ |
5.5世代 | 30GB | ホワイト | A1238:2006-09 | MA444J/A | なし | PA6007 | 7,000~ |
5.5世代 | 30GB | ブラック | A1238:2006-09 | MA446J/A | なし | PA6007 | 7,000~ |
5.5世代 | 80GB | ホワイト | A1238:2006-09 | MA448J/A | なし | PA6007 | 10,000~ |
5.5世代 | 80GB | ブラック | A1238:2006-09 | MA450J/A | なし | PA6007 | 10,000~ |
6世代 | 80GB | シルバー | A1238:2007-09 | MB029J/A | 128GB | iFlash-Sata | 10,000~ |
6世代 | 80GB | ブラック | A1238:2007-09 | MB147J/A | 128GB | iFlash-Sata | 10,000~ |
6世代 | 160GB(旧) | シルバー | A1238:2007-09 | MB145J/A | 128GB | iFlash-Sata | 15,000~ |
6世代 | 160GB(旧) | ブラック | A1238:2007-09 | MB150J/A | 128GB | iFlash-Sata | 15,000~ |
6世代 | 120GB | シルバー | A1238:2008-09 | MB562J/A | 128GB | iFlash-Sata | 10,000~ |
6世代 | 120GB | ブラック | A1238:2008-09 | MB565J/A | 128GB | iFlash-Sata | 10,000~ |
6世代 | 160GB | シルバー | A1238:2009-09 | MC293J/A | なし | iFlash-Sata | 20,000~ |
6世代 | 160GB | ブラック | A1238:2009-09 | MC297J/A | なし | iFlash-Sata | 20,000~ |
ベースとなる機種は5世代か5.5世代、6世代(MC293、MC297)がベストです。オークションなどで購入する場合は容量よりもMA002とMA444とかの製造番号をよく注意して購入する様にしましょう。
大容量化が目的なら容量上限があるモデルの購入は控えた方が無難です。
・SSD mSATA規格の物、バッテリー、開腹ツール
mSATA規格のSSDもリーズナブルな金額で購入できるようになっています。256GBで1.3万円程度です。
・変換アダプター(5世代、5.5世代) mSATA→ZIF変換アダプター
上の表でPA6007と書いてあるのはこちらのアダプターです。OEM先の関係で数社からリリースされていますがどれでも大丈夫そうです。5世代ならこちらの変換アダプターが使える様です。6世代では認識しないようです。
・変換アダプター(5世代~6世代) iFlash-Sata
こちらの変換アダプターを使うと5~6世代をSSDに交換できます。
・変換アダプター(5世代~6世代) iFlash-Quad
こちらの変換アダプターを使うと5~6世代をmicroSDカード化できます。
・変換アダプター(5世代~6世代) iFlash-SOLO
こちらの変換アダプターを使うとSDカード化できます。
以上が必要な物です。5世代の中古を購入して256GBのSSDに交換するのに必要な金額はバッテリー交換を含めて約25,000円程度で済みそうです。6世代の中古を購入して256GBのSSDに交換する場合は約40,000円程度になるでしょう。
と言う事で今回は、5世代の中古を購入して256GBのSSDに交換する事になりそうです。