家族の車がトヨタ車なので、新型プリウスの案内ハガキが来ました。
プリウス初の4WDに興味があったので試乗してきました。
プリウスの4WDはモーター式
トヨタのハイブリットには以前からE-Fourと言う4WDがありました。E-Fourはフロントのハイブリットユニットにリヤを駆動するモーターユニットを組み合わせた4WDです。しかし、ミニバンやSUV用のユニットなのでプリウスに搭載するには大きすぎました。今回、リヤのユニットを75%小型化する事で4WDのプリウスが実現できました。
プリウスのWebサイトより(画像クリックでWebページに移動します)
プリウスのWebサイトには以下の説明が書いてあります。
HV4WD(E-Four)は、普段の運転のなかで走行状態に応じて前輪駆動走行から4輪駆動走行へと、自動的に制御するシステムです。
加速時や雪道などの滑りやすい路面で、スムーズに4輪駆動走行へ切り替えることで発進性・走行安定性をアシスト。コーナリング時には車両の状態に合わせて前後へのトルク配分を最適化し、優れた操縦安定性をもたらします。
日常での使用において、発進時には前輪だけでなく後輪にも駆動力を配分し、発進をアシスト。
その後は時速70km/hまで、走行条件に合わせて前後輪を10:0から4:6の配分比の間で制御します。言わば賢く必要な分だけ働くシステムです。
この説明を読むと発進時は4WDでスタートして70km/hでリヤがOFFになるようです。前4:後6まで配分されるのでリヤが強くなる制御も行うようです。
試乗でもらったパンフレットによると発進は4WDでスタートして徐々にFFになる説明が書いてありました。マルチインフォメーションディスプレイにトルク配分が表示される機能もあります。
レヴォーグとはかなりセッティングが違いました
あまりにも混んでいたので写真は撮れませんでしたが試乗車は「S」の4WDでした。
車両本体価格は2,673,491円のモデルです。ちなみにレヴォーグの1.6GT Eyesightは2,775,600円です。レヴォーグにはアイサイトが標準装備でこの値段なのでプリウスは高いなと感じました。
セーフティ―センス(スバルのアイサイトに相当)を装着すると86,400円アップになるので殆ど差が無くなります。
試乗(加速・4WD感)
運転席に座ってエンジンスイッチ(パワースイッチ?)をONにしても当然ながらエンジンは掛かりません。シフトレバー(セレクトレバー?)をDに入れてスタートしました。
駐車場では感じませんでしたが車道に出るとアクセルの感じがレヴォーグと大分違います。レヴォーグなら80km/hは出そうな位の踏み方では20~30km/h位しか出ないようなセッティングです。「あれっ」と思いながらもう少し踏み込むとようやく50~60km/h位出ました。レヴォーグなら140km/h位出そうな位踏んでます。
パワーモードならグッとくる加速を味わえますがノーマルモードはすごくおとなしいセッティングとなっていました。ノーマルモードは燃費を意識しているので最初はモーターだけで後からエンジンが掛かるのですが、パワーモードはエンジンとモーターが一緒に回るのでトルク感があります。但し、パワーモードの燃費はガソリンと大差なくなります。
4WDについては全く意識する事はありませんでした。システムから考えても前後輪が繋がっている訳ではないので、凍結路などで滑ったりしないと意識する事は無いと思います。リヤのユニットの有無による走りや軽快感の差はFFと乗り比べないと分からないと思います。凍結路や深い積雪状態で乗ってみたいです。
試乗(静粛性・乗り心地)
カタログでは低重心で高剛性、静粛性と乗り心地が良いと書いてありました。確かに走行中にエンジンが掛かっていない状態の静かさは別次元でした。エンジンが掛かっていても騒音は抑えられている印象でした。
カタログとセールスマンの説明では大分乗り心地が良くなったと書いてありましたが、以前のプリウスに殆ど乗った事がない自分には違いは分かりませんでした。自分的にはフワフワ感が無いけど硬すぎない印象で、インプレッサスポーツの1.6モデルと似ていたように感じました。レヴォーグのGT-Sよりは大分マイルドな乗り心地でした。
車内の広さ
前席はレヴォーグと大差ない広さでしたが、後席は自分が運転ポジションを決めた後ろの席で比べると膝周りはレヴォーグの方が拳1.5個分くらい広いと感じました。
まとめ
プリウスの4WDは値段的にはレヴォーグと競合しそうです。しかし、レヴォーグの購入を考えている人はプリウスを選ばないのではないかと思います。目指している所が全く違う車だと感じました。自分的はたまに借りて乗れればOKな感じです。