iPod classic 160GB(late2009)のHDDを512GBのSSDに交換してみました。
前回の記事では必要な物をまとめたので今回は交換について書きたいと思います。
壊れやすいので注意が必要です
iPod 5Gの分解は結構簡単にできたので甘く見ていましたが6G以降のiPodの分解はかなり苦戦します。分解方法は「iFlash」のサイトを参考に行いました。(iFlash-Sataの写真クリックすると分解手順が見られます)とりあえずは開けましたがバックパネルの外周がボコボコになりました。
ボコボコになっても、交換用のカバーを準備しているならいつでも交換できますし、シリコンカバーなどを付けるなら見えなくなるのでほとんど気にならなくなります。なので、すぐにカバーを交換しなくても良いかなと思います。
あとは「iFlash」のサイトの手順に従ってHDDとSSDを交換すればOKです。
バックカバーをはめる前に動作確認を行います。バッテリーを繋いで電源を入れると復元を促す画面になったのでiTunesで復元を行いました。
無事、認識しました。しかし、ここで悲劇がおきました。配線を整理するためにもう一度バッテリーを外そうと思い、電源ケーブルのリリースレバーを上に持ち上げたのですが…
接続端子がポロっと取れました。ハンダ付けを試みましたが直りませんでした。ここまで準備したのが無駄になるので引くに引けません。
MC297J/Aを購入
こうなったら完成を見ない事には終われません。
と言う事で中古のiPod classic160GB(MC297J/A)を購入しました。早速分解したのですがここでも問題が発生です。
今回は外観がキレイな状態だったので思いっきりマスキングをして分解に挑みました。最初に分解したシルバーの物に比べて隙間が無かったのでかなり苦戦しましたがうまく分解できました。と、この時は思っていました。
組み上げて電源を入れてみたら液晶が割れていました。割れた液晶を見たショックで電源が入った時点の写真を取り忘れました。購入直後の動作確認では割れていませんでしたので、どうやら分解する時に液晶部分にひねりが加わったようです。思い当たるフシがあります。
試しに、電源ケーブルコネクターが壊れたシルバーのiPod classicから画面を外して取り付けてみたら無事に映ったので、事なきを得ましたが結局まるまる1台壊した事になります。これは本当に痛いですね。6G以降のモデルでSSD交換を考えている方は分解時のひねりと電源ケーブルを外す時のリリースレバーに注意して下さい。
液晶を交換してから動作確認を行いました。特に問題は無かったのでバックパネルを嵌めてみました。バックパネルが膨らむように変形しているので隙間が開いているのが分かります。どうせこの位曲がるのなら液晶部分にひねりを加えない様に思いっきりバックパネルを開くように曲げて外した方が良いです。
バックパネルが変形していても、シリコンカバーを付けるならこんな感じになるので全く気になりません。バッテリー交換の時も同様な作業なので購入したフロントとバックパネルは予備として取っておこうと思います。
10,000曲以上のApple Losslessの曲を同期して192GBを使っていますが残り283GBです。これで心置きなくApple Losslessで取り込んだ曲を持ち歩けます。
使用感
同じライブラリを同期するとiPod 5G + 256GB SSDは6時間位かかっていたのですが、iPod classic + 512GB SSDでは2時間程度で終わるので3倍速という感じです。操作レスポンスもかなり快適です。これはSSDの速度差なのか、変換アダプターの性能差なのか、iPod自体の性能差なのかは分かりませんが引っかかりなども感じません。逆にiPod 5G + 256GB SSDは時々引っかかりを感じます、再生ボタンを押してから曲が始まるまでの時間が長いです。
音に関してはヘッドホン端子で聴くとiPod 5Gの方が良く言えば暖かい感じに聞こえます。Dockコネクターでサウンドナビに接続した場合はiPod classic + 512GB SSDの方がデジタル接続のせいか高音域の解像度が増します。また、低音の歯切れが良く感じます。
どちらが良いかと言われると「どちらもそれぞれ良い」と言った感想です。確実に言えるのは自分が持っているiPodの中では120GBのiPod Classicが一番音が悪いと感じます。
アートワークが違う
サウンドナビにiPodをケーブルで接続するとアートワークが登録されている場合はナビの画面に表示されます。アートワークはiPod 5Gと自分が持っているそれ以外のiPod(iPod nano 3G、iPod Classic 120GB、160GB、iPod touch5G、iPhone5S)では解像度が違います。
こちらがiPod 5G以外のアートワークです。モザイクを掛けている訳ではなく画面に近づいてみると実際にこの様な表示なのです。
こちらがiPod 5Gのアートワークです。画像サイズが一回り大きくなった様な印象です。未確認ですが、アナログ接続かデジタル接続かの違いではないかと予想しています。
まとめ
音楽が聞ければ良いのならiPod 5Gを入手してSSDに交換するのがコストパフォーマンスに優れていると思います。iPod Classic 160GBを使用するのはどうしてもビデオを再生したい場合か、デジタル接続にこだわる場合だと思います。その内、ハイレゾが主流になると思うのでそれまで聞ければ良いです。