最近、台風やゲリラ豪雨などで局所的に雨が降って、道路が冠水している場面をテレビなどでよく見かけます。
出典:JAF
自分も最近、冠水した道路に出くわしました。特別低い場所ではないので冠水するなんて考えた事もありませんでしたが、局所的に雨が降るとあんなに水が溜まるなんて本当にビックリしました。
トンネルを抜けると湖でした
ショッピングセンターの駐車場から右折で道路に出ようとしていました。そこは立体交差のトンネルがあるので右折の先は見えない状況でした。道路に少し多めに水が溜まっている様に見えましたが、特に疑問を持たずに右折してみるとトンネルの先は湖の様になっていました。
自分の直前に右折した軽自動車が先を走っていましたが、水深が分からないので自分は進むのを躊躇してしまいその場に止まって様子を見る事にしました。(後続車はいませんでした)
すると先に進んだ軽自動車が動かなくなってしまいました。軽自動車はミラココアだったと思いますが、よく見るとドアの半分くらいまで水に浸かっていました。
自分は引き返す事ができたので被害はありませんでしたが、浸水で車が動かなくなる状況を初めてみました。かなり衝撃的な光景でした。
車は冠水路をどこまで走れるのか?
今後も冠水路に出くわす可能性がありそうなのでこれを機に調べてみる事にしました。色々調べてみるとJAFに参考になる動画がありましたので紹介します。
冠水路走行テスト(セダンタイプ)
画像はスクリーンショットです。動画が直接貼り付けできないので画像をクリックするとJAFのサイトに飛びます。JAFのサイトで動画をご覧ください。
水深60cm、30mの冠水路を10km/hで進む実験です。結果を書いてしまいますが31m進んだ時点でエンジンが止まってしまいます。また、3:07程度からエンジンの点検場面が出てきますが見事にエンジンに水が吸い込まれています。
冠水路走行テスト(SUVタイプ)
画像はスクリーンショットです。動画が直接貼り付けできないので画像をクリックするとJAFのサイトに飛びます。JAFのサイトで動画をご覧ください。
今度は同じ冠水路を車高の高いSUVで速度を上げて通過できるかという映像です。自分的にはクリアできるだろうと思っていましたが、想像と違った結果となりました。何と10mしか進めませんでした。こちらも2:30程度からエンジンの点検場面が出てきますが見事に水が入っています。
間違って覚えていました
この映像を見るまでは、冠水路でエンジンが止まる原因はマフラーが浸水する事だと思っていました。しかし、インテーク側が肝心なんですね。また、水たまりは勢いよく通過する物だと思い込んでいました。勢いよく通過するとエンジンに水が入る可能性が高まるのでしぶきを上げないようにゆっくり進んだ方がいいですね。
と言うのもインテーク側から入った水は、シリンダー内で空気や混合気の様に圧縮できないのでウォーターハンマー現象という現象でピストンやコンロッドが壊れる可能性があるみたいです。始動中はどうしようもありませんがエンジン停止中に冠水した場合は絶対にエンジンを掛けてはいけないそうです。また、電子回路が水に浸かってもダメらしいです。
なので、エンジン搭載位置が低かったりエアクリーナーの吸入口や電子回路が低い位置にある車はかなり気を付ける必要があります。と言う事で、車高が低くシリンダーが横向きのレヴォーグでは冠水路を無理に走らないようにしようと思います。